About this site

 

医学・医療のパースペクティヴ、モダニティ、コミュニケーションやその倫理について考えるサイトです。Over-the-counterとは「手に入りやすい薬、一般の市販薬」の意で、偶然見つけた語句でした。誰もが一度は関わる領域ながら、今のところ外部からの理解が希薄にしかなり得ない領域。それにもかかわらず、それだからこそ、現代社会の根底にある問題構制をクリアに浮かび上がらせる領域を、非‐医療者の眼で捉えようとするサイトのタイトルには、ちょうどいいと思いました。

 

項目のOver-the-counterのページでは、さまざまな考察をしてゆきます。対してDaysでは、目についたり気がついたりした医療関係の事柄を時事的に扱う予定です。

 

そして、いずれにしてもOver-the-counterの裏には、もうひとつ、ひそかに忍ばせた意味もあります。このサイトが基本的に立つであろう倫理(学)的な ― ethical ― 視点。ethicalにはOver-the-counterとは逆の、すなわち「手に入りにくい、一般に市販されていない薬」の意味もあるのです。この相反する二つの意味を兼ね備えたサイトでありたいと考えています。目標は、straightclearlogicalです。

 

以前にこのアドレスをご訪問くださった方は、ずいぶん様変わりしたとお思いになるでしょう。もし改編前がお好きでいてくださったとしたら、ごめんなさい。もともと地味なサイトではありました。それでも幾許かは反応を頂戴していましたが、議論でも感想でもない、言ってこられた意図をはかりかねる場合が少なくなく、真剣に議論に応じたつもりでひどく不本意な結末に終わったりもしました。アドレスを変えようかと悩むほど、嫌な思いをしたことも正直に言えばあります。考えた末、採っていたスタンス、書き方、論じ方に中途半端でsentimentalなおもねりがあったせいではないかと結論したのです。徹底して、言葉が鋭くなろうが硬くなろうが、したい「議論」を展開しよう、それがいちばんすっきりするし、わかりやすくなるはずだと思いました。ただ唯一、Paranoiac Breast Cancer Careerだけは一貫して残し続けています。「医師としての自分の姿勢を省みた」、「医療者なら読むと何度もどきりとさせられるはずだ」などと共鳴してくださったり、評価してくださったりした医師の方々がいてくださること、書いた本人にとってもどうしても捨てられない大切な原稿であること、が理由です。

 

研究職として、患者として、人として、きわめて面白い領域です。気長にゆっくり取り組んでいくつもりです。(2008.7

 

Profile MURAI Fuyu

1967年生。京都府在住。哲学・倫理学研究者。短大教員。再発・転移防止の術後治療で、その間の記憶がほとんど飛んでしまったほどの猛烈な副作用に苦しんだ挙句、「標準治療」を停止したまま、目下、無再発無転移5年目を生存中の乳がん患者でもある。

 

HOME  Over-the-counter   P.B.C.C.   Days  LINK  MAIL